2023.03.02
茶道家・小堀宗翔による『アスリート茶会』を開いていただきました。
3月2日(木)国の登録有形文化財にもなっている『伝七邸』の茶室にて、遠州茶道宗家13世家元次女である小堀宗翔(こぼり そうしょう)による『アスリート茶会』を開いていただき、PEARLS(パールズ)のメンバーが参加しました。
亭主の小堀宗翔様はラクロスの元日本代表選手で、2013年のワールドカップにも出場。茶道家としての活動と共に、現在も社会人チーム『MISTRAL』でプレーをしている現役アスリートです。スポーツと文化の融合・発展をテーマに、これまでも数多くのトップアスリートに対して茶会を開かれてきました。
心落ち着く空間で、まず最初に出されたのが、この日のために作られたというPEARLSをモチーフにしたお菓子。美しい見た目に一同思わず声を上げながら美味しくいただきました。次に宗翔様に入れていただいたお茶を口にしましたが、表面がラグビーボールのような楕円になる茶碗もご用意いただき、心も満たされる味わいに深く感動しました。
そして、作法を教わりながら自分たちでお茶を点てて飲んでみましたが、先ほど入れていただいたお茶は異なる味になっており、点てる人の体調や気持ちによって変わる、お茶とは自分の鏡であることを学びました。
最後には、従来の「わび・さび」の精神に美しさ、明るさ、豊かさを加えた遠州流茶道の『綺麗さび』という茶の湯の境地をを教えていただきました。また床の間には、明珠在掌(みょうじゅたなごころにあり)という禅語がかけられており、「大切なもの(明るい珠)はあなたの手の中にある」という意味で、それに気が付いて磨けば光り輝くという心も学ばさせていただきました。
今回は初めての茶道体験ではありましたが、ラグビーにも繋がる多くの気づきと学びを得ることが出来ました。このような貴重な機会をご提供くださいました九鬼産業株式会社の九鬼紋七会長、そして亭主の小堀宗翔様を始め、温かいお声がけをくださった半東の皆様にも心より感謝申し上げます。