2022.12.14
山本実選手の英クラブチーム完全移籍・PEARLS退団のお知らせ
この度PEARLS（パールズ）の山本実選手は、イングランド女子1部リーグ『プレミア15s』のウスター・ウォリアーズへの完全移籍に伴い、PEARLSを退団することとなりました。
山本選手は昨年同クラブへ期限付き移籍をし、プレミア15sで1シーズンプレーをしました。シーズン終了後は、女子15人制日本代表チームに合流し、ラグビーワールドカップ2021ニュージーランド大会にも出場しました。その間、ウスター・ウォリアーズが財政破綻となり解散という状況に陥りましたが、女子チームは資金調達が成功し、ラグビーフットボールユニオン（イングランドラグビーフットボール協会）にも認められ、11月20日のリーグ戦からプレミア15sに復帰しています。
山本選手は11月末日をもって住友電装株式会社を退社し、現在は渡英に向けてビザ等の準備を進めております。PEARLSとしても彼女がチームに在籍した4年間の功績を讃えると共に、彼女のチャレンジを応援し、将来必ずやPEARLSそして日本女子ラグビー発展のために尽くしてくれることと期待しております。
これまで山本選手を応援くださったPEARLS関係者の皆様におかれましても、引き続き山本選手の活躍にご注目いただき、温かい目で見守ってくださいますようよろしくお願い申し上げます。
■山本実選手からのコメント
「いつも御支援いただいているスポンサー企業の皆様、パートナー企業の皆様、そしていつも温かい応援を送ってくださっているファンの皆様、ありがとうございました。皆様の御支援があって整備された環境の下、社会人としての基礎を学びながら、ラグビーに打ち込み、2019年４月に入団してから、かけがえのない時間を過ごすことができました。
入団させていただいたきっかけは、私は生まれも育ちもスポーツチームが多く籍を置く横浜だったため、パールズが三重県という地で地域に愛されるチームであることに強く惹かれたからです。また、私自身が2017年のワールドカップ出場を経て、実力不足を痛感して更なる高みを目指すなかで、パールズが『三重から世界へ！』とスローガンを掲げていることも、とても魅力的でした。そして実際に、パールズの一員としてプレーをしていたことが、イングランドのチームからのオファーに繋がりました。
パールズでの一番の思い出は、第７回全国女子ラグビーフットボール選手権大会で優勝したことです。当初はコロナ禍で大会の開催自体も不透明でしたが、協会の皆様をはじめ全国の女子ラグビーチームのご協力もあり、開催が実現しました。その試合でチーム一丸となり、最高のパフォーマンスを発揮できたことを今でも鮮明に覚えています。
私自身はチームを離れることになりますが、このチャレンジを応援してくださるパールズや女子ラグビー界へ還元できるよう、まずは選手として精一杯精進してまいります。最後に、短い期間ではありましたが、人間としてもラグビー選手としても、多くのことを学ばせていただき、有難う御座いました。パールズのグローバルなクラブとしての大きな躍進を祈念申し上げます。」
【山本実選手プロフィール】
1996年12月9日生まれ（26歳） 神奈川県出身 女子ラグビー15人制日本代表
ラグビーワールドカップには2017アイルランド大会に続き、2021ニュージーランド大会にも出場。PEARLSには日本体育大学を卒業後2019年に入団。スタンドオフのポジションで司令塔として活躍し、2021年の第7回全国女子ラグビーフットボール選手権大会での日本一に貢献。また太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2021第2戦静岡大会ではチームを優勝へと導き、大会MVPを獲得した。
【イングランド女子プレミアリーグ】
2017年から始まった15人制女子ラグビー・イングランド最高峰のリーグで、イングランドをはじめとした各国の代表選手がプレーをしている。10チームによるホーム＆アウェー方式で、上位4チームによるプレーオフで優勝を争う。山本選手がプレーしたウスター・ウォリアーズは昨季8位だった。2022-23シーズンは11月～6月まで開催予定。
【Worcester Warriors Women official site】
