2021.07.19
山本実選手のイングランド女子プレミアリーグへの挑戦が決定しました。
この度、PEARLS(パールズ)の山本実選手(住友電装)が、イングランド女子1部リーグ『プレミア15s』のウスター・ウォーリアーズへ期限付移籍をする運びとなり、19日PEARLSクラブハウスにて記者会見が行われました。
まず初めに齋藤久ゼネラルマネージャーより経緯の説明があり、「来年に延期となったワールドカップNZ大会に向けた選手強化の一環として、女子15人制日本代表のレスリーHCから山本選手の海外挑戦のお話をいただいた。期間はイングランドのシーズンに合わせて来春までを予定している。今秋に控えた50年ぶりの地元開催となる三重とこわか国体に山本選手が居ないのはチームにとって大きな痛手だが、我々は『三重から世界へ!』をスローガンに掲げていおり、世界の舞台で活躍できる女子ラグビー選手を育成・強化することもチームの目標の一つなので、彼女の思いを尊重したい」と話しました。
山本選手は2015年から15人制日本代表入りし、女子ラグビーワールドカップ2017アイルランド大会ではジャパンの司令塔として出場しました。日本体育大学を卒業後2019年にPEARLSへ入団。今季は齊藤聖奈選手と共同キャプテンを務め、太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2021第2戦静岡大会ではチームを優勝へと導き、自身も大会MVPを獲得しました。
山本選手が移籍するウスター・ウォーリアーズ・ウィメンは、ウスター・レディースとして1993年に設立し、2021-13シーズンは国内チャンピオンに輝きました。2016年より男子のクラブチームであるウォーリアーズと提携し、2019年から現チーム名として活動。多くの代表選手を輩出してきました。イングランド代表チームは現在女子ラグビーの世界ランク1位で、15人制のイングランド女子プレミアリーグは、国内最高峰のリーグとして2017年より始まりました。10チームによるホーム&アウェーで毎年10月~5月頃にかけて開催され、上位4チームによるプレーオフで優勝を競います。同チームの昨季の成績は7位。
今月末に渡航予定の山本選手は、「今回チームや雇用先の住友電装をはじめ、多くの方々にご理解・ご支援いただき海外挑戦が実現できたこと、心より感謝申し上げます。また、PEARLSを応援してくださっている多くのサポーターの皆様の前で、三重国体でプレーできないことに申し訳ない気持ちで一杯です。イングランドはとてもレベルが高いですが、自分の得意とするパスやキック、堅実なゲームメイクなど楽しみながらチャレンジし、帰国後はPEARLSのため日本女子ラグビーのためになるよう、しっかりとレベルアップを図りたいです。」と意気込みを語りました。
自身の可能性にチャレンジし『三重から世界へ!』と飛躍する山本選手に、引き続き温かいご声援をよろしくお願い致します。
【Worcester Warriors/ウスター・ウォーリアーズ】